今思うと純粋だったクリスマスの青臭い恋愛の思い出イン1992年

はい、こんにちは。

もう世の中はクリスマス一色で、街中がウキウキした空気が漂ってるわけですよ。

マライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」やユーミンの「恋人がサンタクロース」といった女性アーティストの歌が流れまくっている。

男性アーティストだと山下達郎の「クリスマスイブ」や稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」といったところだろう。

まあ俺も今や44歳となって見た目はオッサンになってんだが、気持ちはまだ20代後半くらいなんだがな。

そんな俺が毎年クリスマスの時期になると必ず思い出すのが13歳(中学2年)のクリスマスの思い出だ。

1992年12月24日。これが俺もクリスマス唯一の思い出とも言える。

簡単に言えば好きな女子に告白したんだけどよ。その時の記憶が今でも鮮明に思い出すんだよな。

もしかしてこの出来事を引きずっているのかもしれんが、今となっては楽しかった思い出なんだよな。

じゃあこの出来事を順を追って話していこう。とは言ってもショボい童貞中学生の青臭い思いでなんだけどね。

好きな女子はコーラス部

そう、俺が好きだった子はコーラス部に所属してたんだよ。

その子の名前は仮名で「亜里沙(ありさ)」にしておこう。

中1の時に同じクラスで、中2になってクラスが別になったわけよ。

まあ中1の時は別の女子が好きだったんだが、11月くらいに告白して見事にフラれたんだけどさ。

小学校も同じで近所だったんだが、6年の時に急に好きになって色々とアタックはしたんだが無理だった。

その後、中1の3学期くらいから亜里沙が気になり始めたんだよな。

何がキッカケだったかは分らんが、好きになるんなんてちょっとした理由じゃねーか?

そんでまあ、亜里沙と同じコーラス部の女子たちとは結構仲良かったんで、胸が張り裂けそうな恋心を打ち明けたわけ。

その時の女子たちの顔が今でも思い出すんだが、すんげー笑顔だったんだよ。

あの年頃の女子って他人の恋愛事情とか興味津々だからな。俺の友達もその中の1人と付き合ったりわかれたりで色々あったが。

そこから色々と情報を教えてもらって、家族構成から好きな食べ物とか、色んな情報を得るたびに妄想しちゃうんだよな。

時は流れて中2の12月、ある女子から俺に「亜里沙に告白しないの?もうすぐクリスマスだよ」と急にブッコんできやがった。

当時は同級生でも何組か付き合ってる連中がいたので、俺もそうなりたいという思いが結構あったんだよな。

俺も毎日亜里沙の事を考えながら、付き合ってデートするイメージトレーニングは何百回としてきたわけよ。

そして意を決して人生2度目の愛の告白をに行う決心をし、女子たちに覚悟を伝えてから作戦を練り始める事となる。

告白は終業式の12月24日に決定

12月序盤から中の良い女子たちと色んな作戦を練り始めるわけ。

今回の目的は俺の抑えられない恋心を亜里沙に伝える事だ。

それと既に俺が亜里沙に想いを寄せていることは、別の女子からの情報で本人は知っていたそうだ。

中の良い女子の1人が亜里沙に俺の事を結構推してくれてたんだが、そんな中俺が亜里沙を意識しているのが分かったそうだ。

そりゃまあ、あんな青臭い中学生の気持ちなんて分かりやすいからな。

もうここまで来たら告白するしかねーだろ?

付き合うことになってもフラれても答えは出るわけだし、俺もモヤモヤした気持ちをスッキリさせたかったわけよ。

そんなこんなで12月20日あたりに女子たちから「終業式が24日だから、その日の夕方にやろう!」って勝手に日程決められちゃったんだよな。

本当にコイツら俺の恋愛模様見てコンテンツとして楽しんでるな?と感じたが心強い味方でもあった。

そして「クリスマスイブの告白大作戦」がいよいよ近づいてくるわけだ。

午後に亜里沙へのプレゼントを買いに行く

女子たちからのアドバイスでクリスマスなので何かプレゼントをした方がいいよって事となる。

俺もここまで来たら女子たちの言いなりだ。いやさ、女子の気持ちなんて微塵もわからんからアドバイス通りにやるしかねー

そこで終業式後の午後4時にデパートで待ち合わせしてプレゼントを買うことになった。

女子たちもウキウキしながら俺のプレゼント選びにあーだこーだと議論を始める。

俺は何を選んでいいか全くわからないので、女子たちの議論を黙って聞く以外に選択肢などない

女子にプレゼント送るのは人生初なので、正直言って何していいかわからんわけよ。

デパートの10代女子向けのコーナーなんて今まで1度として入ったことがなく、縁も全くなかったので緊張してしまう。

そして女子たちの意見がまとまり、香水とマフラーをプレゼントで買う事となった。

確かこの2点だったんだが、プレゼントだけ記憶が曖昧になっててハッキリ思い出せないが歯がゆいな。

当時の俺の小遣いは月1500円だったが、3000円くらいしたので今まで貯めた小遣いが全部消えていった。

だが、そんなのはどうでもよく亜里沙に俺の想いを全て打ち明けるのであれば金なんかどうでも良かったのよ。

こうして準備は整い女子軍団に引き連れられて亜里沙へ告白をしにいく事となる。

遂に亜里沙への告白の時

俺は女子軍団に「どこで告白すんの?」って聞くと予想外の答えがきてしまう。

何と亜里沙の家に直接行くと言い出したんだ。その直後俺はテンパりまくって固まってしまうんだが。

どっかの公園とかに呼んできてもらって告白するのを想定していた俺としては、予想外の答えに思考停止。

そのまま全員で自転車乗って亜里沙の家へと向かう。

俺は亜里沙の家がどこにあるかは全く知らなかったので、言われるままについていくだけだが、徐々に心拍数が尋常じゃないくらいに上がっていく。

そりゃさ、人生初のクリスマスのイベントに参加するんだから緊張するなってのが無理なわけよ。

デパートから自転車で移動する事15分、ついに亜里沙の自宅へと到着する。

この時代ってのはスマホもなければインターネットもごく一部でしか使用されていない時代だったからな。

人と会うには自宅に電話する以外に方法がなかったんだよ。今思うと個人と直接連絡できる便利な時代になったよな。

そこで女子軍団が亜里沙の家に電話かけて在宅ってのを確認してから向かったんだよな。

多分、亜里沙も何となく俺が告白に来るのは気づいてたかもしれん。

おせっかい大好きな女真軍団の誰かが事前にこっそり伝えてた可能性があったからさ。

こうして亜里沙が家の前に出てきて、俺が1人で家の前に行ってプレゼントを渡しつつ気持ちを伝えるはずが…。

いざ告白で互いに言葉が出ねー

遂に待ちに待った亜里沙への告白で対面となったわけだ。

女子軍団は亜里沙の家の壁に隠れて顔をひょっこり出しながら様子をうかがっている。

いやもうマジでコイツら俺見て楽しんでやがるな!といったとこだが目の前の亜里沙の姿にテンパる俺。

そして亜里沙も何故か下を向いて照れた様子で何も言葉が出ず、互いに黙ったまま時間が過ぎていく。

亜里沙は俺が告白しに来たのが分かっているので、どうやって会話を切り出せばいいのかわからかなっただろうな。

後日聞いたところによると、亜里沙は告白されるのが人生初だったらしい。

俺も目の前に亜里沙がいるので緊張が限界点にたっしてしまい、何か話そうとするんだが体が固まって言葉が出てこんわけよ。

もうこれが13歳のリアルガチな告白やろ。

何分過ぎたか分からん中、遂に俺が勇気を振り絞ってプレゼントを亜里沙に渡そうと手を動かす。

でも傍から見たら「となりのトトロ」でカンタがサツキに無言で荷物を渡すような感じだったらしい。

そして亜里沙がやっと受け取ってくれて、結局気持ちを言葉で伝えることができないという予想外の展開になってしまった。

こうして亜里沙の家を後にした女子軍団と俺は今までの人生で一番長かったかのような1日を終える。

これも後日談だけど、ちゃんと俺の気持ちは伝わってたようで亜里沙は嬉しかったそうだ。

結局、告白できずに付き合うかフラれるかもわからないまま正月を迎える事となった。

結果が分かったのは2月14日のバレンタインデーだったけどね。

亜里沙から俺への回答は?

クリスマス以降、亜里沙と顔を合わせるのが恥ずかしくてたまらなかった。

それと同時に俺の中で付き合うとかフラれるとかというよりも、気持ちが伝わった事でやりきった感があったんだよな。

それと同時に自分の中でどういう結果になるのか?という気持ちも少なからずあったが、バレンタインデーに答えが出る事となる。

女子軍団からいきなり呼ばれ、行ってみると亜里沙が目の前にいた。

言うまでもなく俺はテンパりまくりで何話していいか分からなくなってしまった。

そしてクリスマスプレゼントのお返しとして亜里沙からバレンタインデーチョコを貰ったんだよな。

亜里沙からもらった紙袋の中にはチョコレートと俺の気持ちへの返事の手紙が入っていた。

結論から先に言えば、俺はフラれてしまったわけよ。今まで2度告白して2度フラれる…。

まあ人生そんなもんだよ。俺もなんとなくそうなるんじゃないかと薄々感じてはいたわけだが。

手紙の内容としては、告白されて嬉しかったが進学校を目指しているのと家庭がうるさいので付き合えないと。

うむ。それなら仕方ないな…と思ったが、やっぱ亜里沙にきちんと好きだと言葉で伝えられなかったことの悔いだけが残ったね。

実は他に好きな男がいたのかもしれないし、これは亜里沙なりの俺への優しさだろうと今なら分かる。

当時を振り返ってみて

こんな感じでバレンタインデーにフラれるという結構辛い思い出となってしまったわけだが、これはこれでいい。

本音を言えば俺は亜里沙と付き合って、一緒に手を繋いで歩きたかったし色んな話もしたかった

でもその想いは叶わなかったが、こうやって男は成長していくものだろ?

中学2年のクリスマスイブの告白に至るまでの日々の思い出は楽しかったからな。

それにしても女子って他人の恋愛話が好きよな。あんなにノリノリであれこれやってくれたからよ。

今の時代だとスマホがあってLINE何かで簡単に連絡が取れて、割と気軽に誰とでも連絡取れる便利な時代だよな。

31年前のアナログな時代ってさ、みんな固定電話や公衆電話で連絡とってたんだよな。

そんな時代に10代を過ごしてきたんだが、どっかに俺と同じように好きな女子にプレゼント渡した男もいるだろうよ。

これを書き終えて当時を振り返ってみたが、やっぱ青臭くて笑っちゃうような思い出だな。

でも、これでいいし俺自身も納得してるわけよ。

俺も今は子供4人を持つ父親になって、今度は俺の子供たちが10代を迎えた時に恋愛を楽しんでほしいと思う。

あの時代だからこその思い出でもあるが、今の時代の楽しみ方もあるしな。

そんなわけで諸君、メリークリスマスだ。良いクリスマスを過ごしてくれ。

※ちなみに実は今の妻は亜里沙です…なんて展開になるわけねーだろ。

それじゃあ今回はここまで。

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