キン肉マンシリーズの中で屈指の噛ませ犬キャラが存在する。
その男の名は「キン肉マンビッグボディ」と呼ばれ、存在さえ忘れ去られそうなキャラがいた。
かつて王位争奪編で運命の6王子の一人として登場したのだが、あまりにも見せ場がない噛ませ犬キャラとして伝説になっているわけだ。
俺個人的にはビッグボディが好きなんだが、全国の肉ファンの中にビッグボディを応援する者は少なくは無いだろう…多分。
噛ませ犬として汚点を残したままのビッグボディだが、30余年の時を経て、いよいよ復活の時が来たようだ。
来る2018年、満を持して遂にこの男の見せ場がやってきた。
何とオメガ・ケンタウリ編に運命の王子たちが再び登場し、六鎗客との死闘に参戦していく。
だがその前に、今回はビッグボディが如何に噛ませ犬超人だったのか?
そして今後の期待を込めてこれまでの経歴を紹介していこう。
ビッグボディの正体はストロングマン
ビッグボディはキン肉マンや他の王子候補と同じ日(1960年4月1日)に同じ病院で誕生したのよ。
元々はストロングマンという開拓者として存在する超人だったが、キン肉スグルと同じ日に誕生したとういう理由だけで強力の神に選ばれてしまった男なのである。
病院の火事によって赤ちゃんが入れ替わった説を強引にでっちあげた邪悪の神にそそのかされたわけだ。
とある星の開拓で木の根っこを引き抜くほどのパワーを持っているのだが、この男がビッグボディになっちゃうのね。
子供達に変わって力仕事をやってくれる優しい男なのだ。
だが強力の神に見事にそそのかされてしまい、王位争奪サバイバルマッチへと参戦する事となる。
強力の神が力を貸すぜとか言って乗りうつっちゃうんだけど、どんだ迷惑だな。
後から勝手に体内に入り込んでるから、ストロングマンからしてみたら超迷惑な神でしかないわけよ。
いや、だってほらストロングマンが気づいてないから。
勝手に体を乗っ取られていきなり変身してビッグボディと名乗れだなんて言われちゃうのよ。
まあポーズとってヤル気満々になって、どんだけ凄い必殺技を見せてくれるのか?と読者は期待した事だろう。
こんなビッグボディなんだけど、実はゆでたまごが噛ませ犬として適当に作ったキャラでしかなかったわけだ。
次はどんだけ適当に作られたかを紹介していこう。
ビッグボディは適当に作られたキャラ説
実はこのビッグボディ、かなり適当に作られたやっつけ仕事だったのよ。
最初から噛ませ犬として設定されたキャラなんで、負けて退場する事が前提なんだよ。
だから見せ場も必要ないし、言うまでも無く必殺技すら当初は設定されてなかったんだよ。
どれだけ適当に作られたキャラかというと、闘将ラーメンマンに何故かソックリなキャラが出てきている。
どう見ても首から下はビッグボディだろ?
首から上は北斗の拳に出てきそうなキャラで「汚物は消毒だ~」とか言いかねん。
まあこれだけそっくりなら元から噛ませ犬キャラとして設定されててもおかしくないだろう。
ちなみに俺は闘将ラーメンマンは全く読んでいないので内容は知らんけどの。
この男も「フフフ…」って何やら笑っているが、どうせまた「そそのかされて…」みたいな流れかの。
この適当に作られた説は、ほぼ間違いないだろう。
だからこそオメガケンタウリ編での活躍が期待される。
ビッグボディの必殺技
原作では未だにビッグボディの必殺技は設定されていない。
だがゲームにおいては必殺技が設定されており、実際に使う事もできる。
1つ目の技は「メイプルリーフクラッチ」と呼ばれる物だ。
まず最初に相手をロープに放り投げて跳ね返ってきた所を後から腕固めで肘を破壊。
次にその破壊した腕を持ったまま背中に担ぎ上げてタワーブリッジの逆バージョンみたいに固める。
これで相手の背中?にダメージを与える。
最後に上空に相手を掴んだまま飛びあがって両腕を背中側からクラッチして頭から叩き落とす。
これは破壊力のありそうな技だ。
腕⇒背中⇒頭と3か所にダメージを与える手順で行う必殺技である。
これが本編で炸裂するかはわからんが…。
2つ目の技は「マッスル・インパクト」ってやつだ。
メイプルリーフクラッチと比較して技の前半があまりにも隙だらけなのが気になる所だが…。
では手順を解説していこう。
最初は相手に背を向けて立ちポーズでヒップアタック?
この時点で背後が隙だらけなので将軍様に指摘されそうなんだが…。
次にまたポーズをとってヒップアタック?
さらに次はまたしてもポーズをとって相手を上空に跳ね上げる。
この時点で技自体がお笑いのネタ感満載である。
だが最後だけはまともな技を放つ。
空中で相手をこの体勢で掴んで前方にクルクル回りながら相手をリングに叩きつける。
これは名前通りのインパクトのある技?なんだが、途中のポーズでヒップアタックて必要か?
できれば本編ではこの技は封印しておいてもらおうか。
だが、そそのかされてこの技が出てくるかもしれんの。
王位争奪編での活躍…?
王位争奪編においては強力チームの大将として仲間を率いて参戦する事に。
メンバーは先鋒ペンチマン・次鋒レオパルドン・中堅ゴーレムマン・副将キャノンボーラーだ。
見た感じは強そうなんだけどな。
ペンチマンはジャンクマンの親戚か何かか?どうやって食事するんだろうか。
レオパルドンの背中の大砲も威力はありそうだが、左腕の武器すら使えずじまいだからな。
ゴーレムマンはパワーが4人の中では一番ありそうだが、悲惨な負け方するのよ。
キャノンボーラーの自信満々な面は何か見てて殴りたくなるな(笑)
そんで王位争奪編に参加するのはいいけどさ、チームメイトが見事に雑魚ばかりでマンモスマンに一気に3人やられちゃう。
これが後に語り継がれる伝説の「マンモスの三重殺」って呼ばれるんだけどな。
ペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマンと見事に負け続けてキャノンボーラーはわざと引き分けにされてしまうという。
こんなチームでよく出て来れたなと言いたいところだが、まあチーム噛ませ犬なので仕方ない。
ストーリーの展開上、ラスボスのスーパーフェニックスを際立たせるためにビッグボディも見事に瞬殺されるんだけど、コイツの超人強度は1億パワーあるからな。
邪悪の神は基本的に1人1億パワー持ってたと思うんだが、この1億も全く生かせずにマッスルリベンジャーを試合開始早々に喰らってしまって1分立たないうちに負けたのが悲しすぎるだろ…。
しかもマッスルリベンジャー喰らってる最中にコイツはとんでもない事言い始めるからな。
「オ、オレにもよくわからないんだ。強力の神にそそのかされてムリヤリ出場させられたんだ」
お前、これがチームの総大将の言うセリフか?
最初の内はノリノリで「棄権させるなら今の内だぜ」なんて言ってダーハハハって笑ってたじゃねーか!
フェニックスに神の事を悪く言ってはいけないな、と説教される始末だ。どんだけカスなんだコイツはよ。
さらにだ「うわー動けない~~~~~」って、お前1億パワー持ってんだろ?
その強力があればマッスルリベンジャーから抜けられるんじゃねーのかと俺は思うんだが。
もしかしてアレか?タッグトーナメント編のサンシャインと一緒かの。
テリーマンにテキサスクローバーホールドくらってギブアップしそうになってんだけど、自分の体が砂になって脱出するのを忘れてたみたいな。
ビッグボディはサンシャインと同じような状態になってパニクってたんだろう。
うむ、きっとそうだと俺は信じたい。というかこんなやつが出てくんなよって読者は思ったやろな。
こんなにアッサリと負けてしまっていいものか。仮にも強力の神が乗りうつってんだぞ。
こんな情けない姿を見た超人閻魔(ザ・マン)はご立腹している事だろう。
もしかしたらビッグボディの雑魚っぷりにも呆れて粛清しに来たのかもしれん。
そんでまあ、このザマよ。
たぶんだけど、この試合時間って30秒くらいか?
それだけ何もできずにビッグボディはマッスルリベンジャー喰らってしまってるから。
それにビッグボディチームって敵に対して油断しすぎとるやろ?
レオパルドンはマンモスマンにいきなり走って行ってノーズフェンシングで即死だ。
詳しくはココから⇒レオパルドン3コマ瞬殺伝説
何で試合開始早々に相手の様子見もせずに突っかかっていく?
コイツら全員アホなんか?もうそれ以外考えられねー。
ゲーム版では「メイプルリーフクラッチ」って必殺技があるみたいだけど、それは所詮は後付けでしかない。(上記に加筆修正済み)
せめて披露してから負けて欲しかったのが俺の本音だ。だが主要キャラでも容赦なく噛ませ犬にさせるのが「ゆでたまごクオリティ」なのだ。
まあこんな1億パワーの超人でも噛ませ犬になってしまうのが、キン肉マンの見どころでもあると言えよう。
運命の6王子の中でもビッグボディは強そうな感じだったのに実際は全く強くなかったというのが最早伝説となっている。
できればビッグボディを主役にした作品を読み切りでいいから書いてくれよ、ゆでたまご先生…。
せっかく1億パワーも持ってるから見せ場くらい作ってあげてほしい。
ビッグボディチームは全員ネタに出来るほど笑いを提供してくれたから、キン肉マンのギャグ担当でもいいかと思ったけどさ。
でも王位争奪編に出るほどの実力は無かったと思う。超人オリンピックでタイルマンとかと張り合えるくらいのレベルかと…。
2018年版のビッグボディの活躍は?
さて、オメガ・ケンタウリ編で再登場したビッグボディ。
今回はどんな活躍を見せてくれるのか読者諸兄の期待値は高まるばかりである。
再登場時には重要な台詞のシーンも与えられたからな。
王位争奪編ではこんな事も言っていたが、これはかなりの出世と見ていいだろう。
確かに何の事やら俺も良く分からん。
だが、今回はキン肉マンに参戦する理由を話せる範囲でマリポーサが説明しようとすると…
これも結構いい感じの場面だな。
だが4人の中でキン肉マンと唯一戦っていないビッグボディだから、ちょっと他の3人とキン肉マンとの距離感が違う感じが台詞で伝わって来るな。
さらにスーパーフェニックスからはケンタウリのメンバーに「サタンなんぞにそそのかされて」と言っているが…。
このシーンのビッグボディの心中は穏やかではないだろう。
かつて強力の神にそそのかされて王位争奪編に参戦しただけに「そそのかされて」はグサっと来る一言だな。
対戦相手もギヤマスターに決まったことだし、今回こそはビッグボディの見せ場を頼む、ゆでたまご先生!
メイプルリーフクラッチが出てくるのかが気になる所だが…。